ASDstory

自閉症スペクトラムと診断された長男のstory

普通学級か支援学級。4年生になった今、正しい選択をしたと確信しています。

 

 

 

今回は少し前のお話になります。

 

現在我が家のゆいとは、普通の小学校の支援学級4年生です。

 

この記事は、時を遡り、3年前の支援学級か普通学級かの選択を余儀なくされた時の話です。

 

今まさに小学校に上がる発達障害お子さんがいて、支援学級か普通学級か悩まれているご両親もいると思います。

 

あの頃を思い返すと、悩みに悩んで、悩み抜いた末、

今の決断をした覚えがありますし、人のブログを漁って見続けた覚えもあります。

 

 

そんな子供達のために頑張っているご両親の背中を少しでも押したいです。

 

ゆいとのことは下の記事でも記述していますので、こちらを見た方が早いです。

 

asdstory.hatenablog.com

 

長いのか短いのかわからないこの月日を振り返って、

支援学級で良かったかと問われると、

 

結論を申し上げると、

 

 

支援学級に入って正解でした。

 

 

普通学級と支援学級の違い

ゆいとは今愛知県のとある小学校にいます。

 

その小学校では普通学級という、一般の子が入る普通のクラスと、

 

発達障害や身体障害などの、支援を受けて勉強を頑張っている支援学級があります。

 

小学校によってあるところとないところとあります。

 

ゆいとが通う小学校は大きな学校だったので、支援学級がありましたが、

 

最寄りの小学校に支援学級が無いと、遠い小学校に送り迎えすることもあるそうです。

 

ご存知かとは思いますが、クラス分けに関しては、

普通学級は学年ごとに分かれており、

同じ学年の中で先生たちがクラスを決めます。

 

支援学級のクラス分けは、基本的に障害種別で分かれています。

 

普通学級は、1年生から6年生まで、学年ごとに人数の多さでクラス数が決まります。

 

支援学級は、知的障害の子のクラス、情緒障害のクラスなど、

各障害種別に分けられています。

 

各クラスに対象となる1年生から6年生までの子どもたちが、

同じクラスで勉強しています。

 

違う学年の子と一緒に学べること自体がまずいい事と思っています。

 

ゆいとの通う支援学級

 

ゆいとが通う支援学級は、

「知的障害の子のクラス」

「情緒障害の子のクラス」

「身体障害のクラス」

があり、

 

ゆいとは「情緒障害のクラス」に配属されています。

 

基本的には、同じような子が集まって勉強をしています。

 

同じ支援学級のクラスの中にも、ちゃんと机に座れている子や、

5分も座ってられない子などさまざまな子たちがいます。

 

また、全員が発達障害や自閉症スペクトラム、

ADHDというわけではありません。

 

クラス内10人ほどで構成されており、担任の先生と補助の担任の先生がいます。

 

どのように授業をさせているのかまでは分かりませんが、

ちゃんと毎日プリントを持って帰ってきているので、

しっかりと勉強もできています。

 

なぜ支援学級を選んだのか

 

ゆいとは、

保育園年中さんの時に発達障害で自閉症スペクトラムであると診断されました。

 

もちろん保育園の先生方も把握されており、気にかけてくれていました。

 

保育園が理解してくれていると、小学校に進学する際に、

保育園の先生から小学校の先生に通達がいくようです。

 

発達障害や、補助がないと生活ができない子、

普通学級に行って授業が受けれない子は事前打ち合わせの時間を設けてくれます。

 

いざ入学になる時に、小学校の教頭先生、

支援学級の担任の先生と僕たち親で4者面談をする機会がありました。

 

そこで、普通学級に行くか支援学級に行くか決めます。

 

話し合った時は、保育園での現状、家での行動を加味して、

先生方から提案を持ちかけられました。

 

ただ、最終的に決めるのは僕たち、そしてゆいと自身。

 

家では毎日暴れて、手に負えない。

保育園では、ぬいぐるみを持っていないと行くことすらできない。

さらには友達に暴力を振るう行動から、

 

話し合って悩み抜いた挙句、支援学級に入ることを決めました。

 

ゆいとの人生を決める大きな決断をここで決めました。

 

支援級を選んだ良かった理由

 

保育園からの進学の時に、大きな決断をしたのち、

 

本当に支援学級でよかったのか。

普通学級だったら友達たくさんできたのではないか。

 

と、悩まない日はありません。

 

ただ冒頭でも言ったように、ゆいとを支援学級に行かせたことは、

 

正解だと思っています。

 

なお、実際に支援学級の授業参観にも向かいましたし、

学校行事にも参加したうえでお話しています。

 

 

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実際に支援学級でのゆいとを見て、

それでも支援学級に行ってよかったと思えたことを記します。

 

1.人の心が思いやれる人になった。

発達障害であり自閉症スペクトラムという症状は、人の心を読み解くことが苦手です。

 

保育園で友達を叩いてしまうこともありました。

なぜかと言うと、その子が嫌な思いをしていることを感じ取れないからです。

もちろん友達も、家族もです。

 

 

支援学級に入れば、叩くこともあるだろうが、叩かれることもある。

お互い様だろうと言い聞かせてもいました。

 

結果は、優しい心の持ち主へと変わりました。

 

支援学級には自分より暴れ回る子や、体の不自由な子が少なからずいます。

 

最初のゆいとは圧倒される一方で、逆に静かだったと先生から聞きます。

 

とある日の休み時間、

ゆいとは率先して車椅子の女の子を庭に連れて行って、お花を見に行ったそうです。

 

そうなった経緯はわからないですが、

親にとっては、

 

涙が出る成長を見してくれました。

 

また、最近になってわかった内容ですが、給食当番はすべて高学年の子たちが行ってくれているそうです。

 

そのこともあり、助けられているという気持ちをゆいと自身が理解しているようにも感じました。

 

 

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2.リーダーシップが芽生えた

 

今までのゆいとの話を聞くと、

「発達障害でも重い方で、癇癪が凄い子」

「毎日手に負えなくて、暴れ回っている子」

「典型的な自閉症スペクトラム」

と思われたかもしれません。

 

僕たちもそう思ってました。

 

ただ、実際に支援学級に入ったゆいとは、

自分より暴れ回る子や、

歩くことがままならない子を目の当たりにして、圧倒されたようです。

 

その状況下に置かれたゆいとは、

次第に、どうにかしようと思い始めます。

 

そこでとった行動が、

みんなをまとめようとする。

でした。

 

みんなで図工をやる日があった時には、

「〇〇くんはからお願い!」

「僕はこれやるから、〇〇くんはこれやって!」

 

など、みんなにお願いをするようになりました。

 

普通学級に行っていたらできますか?

多分芽生えなかった力だと思っています。

 

3.普通学級の子が仲良くしてくれる

 

支援学級に入ったから、普通学級の子達と交流が無いわけではありません。

 

週に何回か、普通学級の子達と同じ授業をします。

 

最初は、

いじめられるのではないか。

仲間外れにされるのではないか。

と思いながら話を聞いていました。

 

ただ話を聞くと、

普通学級の子が、逆に気にかけてきてくれるそうです。

 

1年生から6年生まで、いい意味で目立った存在になっているようでした。

 

発達障害だからといじめられることは全くなく、

むしろよく声をかけてくれるそうです。

 

ゆいと自身は自閉症スペクトラムの特性と反するかのように、あまり自分から声をかけることが得意ではないのでとても恵まれた環境だと思っています。

 

優しい心の子が多くて、親の心配も少し和らぎました。

 

「親がそう思ってるだけじゃ無いの?」

 

と思われるかもしれませんが、

そんなことありませんよ。

 

なぜならば↓

 

4.ゆいと自身が学校を楽しみにしている

 

支援学級に行かせてよかったなと思った理由で、

 

これが一番です。

 

私たち夫婦は今でも

 

「支援学級でよかったのかな…」

も話すことがあります。

 

そんな時にふとゆいとに聞きます。

 

「学校楽しい?」

 

即答で「うん!」と答えます。

 

それだけではなく、

「今日は〇年生の友達と一緒に遊んだ!」や、

「〇〇くんと遊ぶ約束したんだ!」など言ってきます。

 

ここまで聞いて、「本当は楽しくないのでは?」とは1mmも思いませんよね。

 

ゆいとはうまくいっている雰囲気を感じられるのですが、長女の方は・・・

別記事で書いてあるので、時間があれば見てください。

 

 

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5.先生がゆいとを理解してくれている

通っていると、ゆいとの個性が爆発します。

 

普通級の子では考えられないようなことも起きてきます。

 

発達障害という特性をしっかり理解してもらっている分、

ゆいとが生きやすいクラスになっていることは感謝でいっぱいです。

 

ただ、見過ごせないところもあるので、その点は支援学級の先生と協力して、ゆいとを育てていきたいと思っております。

 

【まとめ】支援学級でしか学べないことが山ほどある

 

自閉症スペクトラムと診断され、

最初は心も落ち込みました。

 

それでもないとの将来を考えて決断した支援学級。

 

今思うと、支援学級だからこそ学べたことが計り知れないです。

 

 

上の記事はゆいとが成長した証ですが、間違いなく支援学級の存在も大きいです。

 

 

正直な話、普通学級の子の学力には追いつけません。

 

でも上記の「支援学級に入れてよかったこと」は、

絶対に身に付かなかったと断言できます。

 

どこまで行っても、親の見栄より子供の気持ちを優先させてあげてください。

 

 

それがその子が望んでいる道です。

 

以上です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

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